2017年04月27日
皆さんはわんちゃんやネコちゃんにつく「ダニ」と聞くとどれくらいの大きさをイメージしますか?
想像も付かない方もいらっしゃるでしょうし、噛まれてしまったわんちゃんやネコちゃんを見たことのある方はアズキ大くらいの虫を思い浮かべると思います。
さて、これは当院の診察室の風景ですが、この画像の中にダニが1匹隠れています。
皆さんは見つけることができますか?
正解はこちらです。
机の真ん中にいましたね。
これはマダニ(若ダニ)です。
(※先に挙げた「アズキ大くらいの虫」は血を吸ってパンパンになった大人のマダニ(成ダニ)です。)
実際の大きさがわかりにくいと思うので、爪楊枝と並べてみます。
ご覧の様に、実はマダニは注意してよーく見ないと分からないくらい小さいんです。
この大きさで草むらなどに潜み、わんちゃんやネコちゃんが通りかかるのを待っています。
運悪く近くを通ったわんちゃんやネコちゃんに飛び移って毛をかき分けて潜り込み、皮膚に噛み付いて寄生します。
噛みつかれると強い痒みや脱毛などの原因になったり、重度の貧血を起こす病気をうつされたりしてしまいます。
また、このマダニは人間を噛むこともあり、様々な人間の病気を媒介することもあります。
中でもSFTSという病気は長崎県内でも発生し、亡くなる方も出ています。
ダニなどの寄生虫は一度お家に持ち込んでしまうと、非常に厄介です。
特にこれから暖かくなるシーズンはダニの被害が増える時期です。
わんちゃんやネコちゃんの毛にまぎれたダニを肉眼で見つけるのはかなり難しいですが、ちゃんとノミ・ダニのお薬を使っていれば、駆除することができます。
定期的にお薬を使ってあげて、ダニをお家に持ち込まないように注意しましょう。
楽しく遊んだ後に、あたしの足の上をモゾモゾ動いてたの!
ビックリしちゃった!
あたしは一年中お薬を飲んでるから寄生はされないんだけど、気持ちは悪いよね!