2016年01月16日
ここ数日ぐっと寒くなりましたね。
朝夕のお散歩の時が辛い季節ですが、飼い主さんも風邪を引かないよう暖かくしてお出かけされてください。
もちろんわんちゃんやネコちゃんも身体を冷やし過ぎないように寝床の暖かさには気を使ってあげてくださいね。
さて、今日は第8回の子犬しつけ相談会でした。
これまでと同様に0〜1歳代の子犬ちゃんを対象に、しつけに関わる様々なお話をしていただきました。
今回のテーマは条件反射についてでした。
わんちゃんの条件反射といえば有名な「パブロフの犬」がありますね。
理論としては単純で「ベルを鳴らしてからご飯を与える」ということを繰り返していると、「ベルを聞いただけでご飯がなくてもヨダレが出るようになる」現象のことです。
人間の例でいうと、梅干しを見たら唾液が出たりするのは条件反射ですね。
海外の方に梅干しを見せても唾液は出ないそうなので、子どもの時から梅干しを食べている内に、知らない間にそういう条件反射が備わっているんですね。
そして、実はこの知らない間に備わった条件反射がわんちゃんの様々な行動に大きな影響を及ぼしています。
例えば「お腹を空かせたわんちゃんがワンワン吠えた」から「可哀想と思ってご飯をあげる」ことを繰り返していると、「ご飯が欲しくなったら吠える」という条件反射が備わってしまい、場合によっては明け方早い時間から吠えるようになってしまったりします。
他にも、噛み癖の問題やトイレの問題、留守番の問題などなど、わんちゃんのいわゆる問題行動と呼ばれるものの中には、実は日常生活の中で知らない間に備わって(備えさせて)しまった間違った条件反射が原因になっているものも多いようです。
さて、では備わってしまった条件反射はどのように消していくか、というのが気になりますね。
方法は様々あるとは思いますが、まず一番肝心なことは根負けをしないということです。
先ほどの「ご飯が欲しくなったら吠える」場合で考えると「吠えてもご飯は出てこない」ということを覚えてもらうためには最低でも3日間、場合によってはそれ以上の期間が必要です。
その間ずっと「吠えてる時は絶対にご飯を与えない」ことを徹底しないといけません。
わんちゃんはもう条件反射としてご飯が欲しいときには吠えてしまうという状態ですので、とんでもなく吠えるかもしれませんが、それでも我慢です。
正直かなり大変ですよね。
そうならないために一番いいのは、間違った条件反射が備わってしまわないように普段から気をつけておくことです。
とはいえ、実際にはなかなか全部をうまくやるのは難しいので、気をつけていても何らかの問題行動が出てきてしまうことはあります。
そういうときには、できるだけ早い段階でしつけのプロの先生に相談していただくのがベストだと思います。
特にまだ小さい子犬ちゃんの場合は、普段の生活の中で色々なことを吸収している最中ですのでいいことも悪いこともすぐに覚えてしまいます。
覚えてしまった悪いことを修正するよりは、覚えないよう予防する方が簡単ですし、覚えてしまってから日が浅い間の方が改善させやすいです。
しつけの問題はわんちゃんとの長い生活の全てに関わってきますので、お家で困ったことがある場合は、些細なことでも構いませんので是非相談会にいらしてください。
今回もまた実践訓練として仰向けに抱っこすることにチャレンジしてもらいました。
初めてのうちはなかなかうまくいきませんが、これも根負けしないことが重要です。
お家でも時間のあるときに少しずつ慣らしてあげてください。
最後は社会化訓練としてみんなで遊びました。
体格で2チームに別れて遊んでいます。
みんな元気に走り回っていてブレてしまった写真ばかりでした。
せっかくの機会なのでもう少しいい写真が撮れるように頑張ります。
子犬しつけ相談会は今後も定期的な開催を予定しています。
新たにお家に子犬を迎えられた方はもちろん、2歳くらいまでの若いワンちゃんでしつけについて相談したいことがある方は是非一度ご参加ください。
※参加は予約制になっております。また、ワクチン接種やノミ・ダニ予防など、一定の条件もありますのでまずは当院までお問い合わせください。
よく学んだあとはよく遊びましょうね!